Jリーグは今オフ怒涛の移籍ラッシュ!これをGraphvizで可視化してみました

最近読んでいる本『入門ソーシャルデータ』で、フローチャートやグラフ理論(ノードとエッジの集合)を表現するためのDOT言語と、これを入力にして可視化画像を生成できるツールGraphvizを知りました。

例えばこんな入力から、

 strict digraph {
    "ノード1" -> "ノード2" [label="エッジA"]; 
    "ノード2" -> "ノード3" [label="エッジB"]; 
    "ノード2" -> "ノード4" [label="エッジC"];
 }

こんな感じの絵が描けます。

「…あれ、これって何かに使えるような…」と考えて、「そうだ、これを使ってJリーグの選手の今オフの移籍情報を可視化してみると面白いかも!」と思いつきました。

幸い、世の中にはJリーグやJFLの選手の移籍情報を蓄積してくれている「ら」情報というものがありまして、こちらのサイトで最新情報をまとめてくれています。

上記のサイトのデータ(1/14時点)をもとに、各クラブを「ノード」に、クラブ間を移籍する選手を「エッジ 」としてDOT言語に変換してみたデータを可視化してみました(赤線=現役日本代表、青線=大学生、緑線=ユース/高校生)。それが下の画像です!

(生成パラメータ:layout=fdp,splines=true,overlap=false, sep=30)

どうですか? この画像から以下のようなことがわかってきます。

  1. まず、想像以上に大量の線が描かれました。この線一本一本がひとりの選手の移籍になります(同じチームから同じチームに複数人移籍した場合も今は一本にしてあります)。そう考えてみると、いかに今オフの移籍が多いかがわかります。
  2. 最も矢印の行き来が多いのはJ1<–>J2ですが、J2->JFLも結構多いのが見て取れます。活躍の舞台をJ2からJFLに移す選手が多い、ということですね。
  3. 1/14時点においても、矢印の行き先が「未定」の選手が多いこともわかります…。
  4. 現役の日本代表選手の移籍はあまりないこと(槙野選手、今野選手、ハーフナー・マイク選手、李忠成選手くらい?見落としてたらすみません)。
  5. 大学生や高校生、ユースからJリーグやJFLにやってくる選手が予想よりも多かったです。また、今オフは韓国の大学からの加入も想像以上に多いですね。兵役の問題はどうするのかなぁ?

うーん、やっぱり我ながらもっと見やすくしたいですね…。そもそも僕自身がGraphvizの扱いにまだ慣れていないので、「こういうデータなら、こうすればもっときれいに可視化できるよ」という方法をご存知の方はぜひ教えてください。そうすれば、もっとたくさんのことがわかってくると思います。後日、元データのDOTファイルも公開したいと思います。それと、今回は手作業で一気に変換した(半日かかりました…)のですが、やっぱりスクレイピングでやりたいですね。

また、各クラブの塗り色ですが、「だいたいこんな感じかな〜」という程度で塗っていますので、もし変なようであればこちらのページの色情報を参考にして「この色にしてほしい」ということをtwitterの@HOSONO_Junya宛かこの記事のコメントでお知らせください。JFLクラブのファン・サポーターの方もぜひお願いします。

Jリーグ&JFLのファン•サポーターにとって、この時期は自分の応援しているクラブの移籍情報に一喜一憂しますよね(僕もそのうちの一人です)。そのときに、こんなデータもちょっと参考にしてみてくれると嬉しいです。

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