iPadを持ってる人が一度は考えたことがあること。
「これでMS Office(特にExcel)が使えればいいのに…」
はい、私もその通りです。で、それにトライした多くの方々がブログなどでその苦労を書かれてますね。類似のアプリを使ったり(QuickOfficeProだったりDocuments to GoだったりAppleのNumbersやKeynoteだったり)、Googleドキュメントに手を出したり…。
しかしどの方法もOfficeとの互換性に多かれ少なかれ課題があることに変わりはありません。なかには、Windowsパソコンにリモート(LogMeInかな)でログインしてみたりする強者もいましたが、これはこれでかなりスキルや設備のある人じゃないと無理ですし。
うーん、やっぱり無理なのか、MSがiPad用Officeを出すまで待たねばアカンのか…と思っていたのですが、ひょんなことから解決策を見つけました。
昨年辺りから、MSは「Office365」と称してOffice機能を含めたクラウド形式のグループウェアを推進しようとしています。本来は有料のこのサービスですが、同社のクラウドサービスであるSkyDriveのユーザーには、このOffice機能(Office Web Apps)がクラウドサービスとして提供されています。しかも無料!
要は、インターネットにつながっていればブラウザのなかでOfficeが動く、というものですね。…ということは、そうです、iPad(のSafariのなか)でもOfficeが動くのです!
「これか、これなのか!」と思って試してみたところ、まさに「これ」でした!
画面は、こんな感じです。
互換性に関しても、普通のOfficeと100%完全互換、というわけではなさそうですが、他社アプリなどに比べれば、なんといっても本家MS自身のサービスですから、その度合いは比べ物になりません。互換性については以下のページに記載がまとめてありました。
ただし、VBA周りは弱そうですね。このあたりは、一口に「Excel」と言っても、Excelのどの機能を必要としているかによって、どの代替方法が適切かは変わってくるので、自分にある方法を選べばいい、と割り切ったほうがいいでしょう。私のとってはこのOffice Web Appsはかなり有効です。
また、クラウドサービスですから、売切のアプリよりも今後の機能強化も期待できそうですし。
それと、もちろんネット回線は必須です(このへん、ウェブのオフライン機能が充実していけば、ネット回線はゆくゆくは必須ではなくなっていくのかな?)。Wi-Fi環境なら快適に動きますし、ためしにServersManの格安SIM(500円/月)を入れたWi-Fiルーターでも、若干もっさりするけどちゃんと動きました。
これで、制限付きとは言え「Excel入りのiPad」を手に入れたことになりました。しばらくはこれを使っていこうと思います。
「Excel入りのiPad」に関心のある方は、一度試してみても損はないと思います。